【嵐山「竹林の小径(竹林の道)」とは?どこからどこまで?】所要時間や渡月橋からの行き方

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京都の嵐山と言えば、「竹林の小径(竹林の道)」へアクセスし、和風かつエレガントな雰囲気に一度は浸りたいものです。しかし意外にも、「竹林の小径の入り口はどこなのか」はあまり知られておらず、行き方が分からない! なんてトラブルも。

今回は、天龍寺にも近い、京都嵐山の「竹林の小径」について、所要時間やアクセス、渡月橋との位置関係などをご案内しつつ、その歴史についても言及したい。

竹林の小径、読み方は?

竹が鬱蒼(うっそう)と生い茂るあの道について、「竹林の道」と呼ぶ人も多いのですが、正しくは「竹林の小径」がその名となっています。

ところで、「竹林の小径」ってなんて読むの? と思われる方も多いことでしょう。

これは「ちくりんのこみち」と読みます。径なんて、直径、半径という算数用語以外にはなかなか使わない漢字ですが、「みち」と読ませているわけですね。

とはいえ、一般的には「ちくりんのみち」として知られていることも多く、Web検索をするときに「竹林の道」で検索をされた方もたくさんいらっしゃると思います。

「竹林の道」でも「竹林の小径」でも、どちらでも一般的には通じますが、京都嵐山へ実際に行くと、「Chikurin-no Komichi」と看板案内があるのに出会いますよ!

竹林の小径を英語で言うと?

外国人さんに京都を案内したい!というとき、「竹林の小径」を英語でどのように言ったら良いかは重大な問題です。

もちろん、固有名詞として「Chikurin-no Komichi」とご案内するのは当然ですが、「オー! ソレッテ ナンデスカー」となりますので、以下のように説明してみましょう。

  • Path of Bamboo(ァス オヴ バンゥ)
  • Bamboo Grove Road(バンゥ グーヴ オーゥドゥ)

2種類の言い方がありますが、「竹=Bamboo」「小道、細道=Path」「道=Road」という、まあまあ中学生並みの単語を使うと言い表すことができると知って安心しますね!

ちなみに、「bamboo」のイントネーションは、「バ」ではなく「ブ」に付きます。強める部分を太字にしてありますので、ぜひ参照なさってください。




竹林の小径はどこからどこまで?所要時間は?入り口と出口を地図でチェック!

竹林の小径の入り口は野宮神社へ至る道の途中

竹林の小径の入り口は、縁結びで有名な野宮神社(ののみやじんじゃ)へ至る途中にあります。

最寄り駅からの行き方は、後ほど詳しくご紹介しますが、竹林の小径の入り口は住宅街を少し奥に入ったところ。住宅の中を歩いていくと、突然住宅が途切れて竹林が姿を現します。

一般的には、上の地図にもある野宮神社の入り口脇から、西へ向かう道を竹林の小径とすることが多いようですが、竹林自体は★印で示した場所から既に始まっています。

竹林の小径の終点は大河内山荘庭園

竹林の小径の終点は、大河内山荘庭園です。

竹林の小径を進んで行くと、天龍寺の北門があります。ここから天龍寺に入ることもできます。

天龍寺の北門よりさらに西側へまっすぐ進むと、大河内山荘庭園があり、大河内山荘に至るまでぼちぼちと竹林が続いてます。

天龍寺北門から先、大河内山荘までは、小径といっても道幅はやや広くなります。天龍寺北門の周辺で、竹林が途切れ住宅が見える場所も出てくるのですが、大河内山荘までなんだかんだと言って竹林が続くのです。

大きな地図で、竹林の小径の全体像を見ると、上のようになります。さきほどご紹介した竹林の小径の入り口から、西へまっすぐ進み、突き当たりを右折し北上。突き当たりといっても通り抜け自体はできる可能性がありますが、竹林は右側へ伸びていますのですぐにわかります。

そこから、野宮神社の鳥居の手前を左折します。ここまでの所要時間がおよそ3分。

さらに3分ほど直進すると、竹林の先に天龍寺北門が見えてきます。天龍寺の北門から大河内山荘庭園まで歩いても、10分ほどあれば通過できるでしょう。

竹林の中を歩くのは、通常の速度で10分前後ですが、せっかくなのでゆっくりめに歩いて楽しみたいですね。

野宮神社から北側へも「竹林の散策路」が伸びる

野宮神社の手前で左に折れる「竹林の小径」ですが、実は野宮神社を通り過ぎて北側へも、2015年から新しい「竹林の散策路」が整備され、遊歩道として歩けるようになりました。

天龍寺方面へ向かう場合は、野宮神社を通り過ぎずに上の地図の通りに左折します。ただこの「竹林の小径」は知名度も高く、観光の繁忙期には人が集まり、早朝以外は人の居ない写真は滅多に撮影できないことでも有名です。

竹林の小径っぽい写真が撮りたいけれど、できるだけ人は少ない方が良い……というような場合は、野宮神社を通り過ぎて北側へ直進し、「竹林の散策路」に入ってみるのもおすすめです。

竹林の小径(竹林の道)の距離・所要時間

  • 距離:約600m
  • 所要時間:約10分

嵯峨嵐山駅から竹林の小径までのアクセス・所要時間

この項目では、竹林の小径の最寄り駅である嵯峨嵐山駅から、竹林の小径の入り口までのアクセスを詳しく解説します。

まずは、嵯峨嵐山駅から竹林の小径の入り口までの地図を確認してみましょう。

嵯峨嵐山駅を出てすぐ、植木店と食堂「さがのや」の間の道へ右折します。

そのまま5分ほど直進すると、左手に石屋さん「石寅本店」が見えますので、石灯籠の手前を左折します。

さらに5分直進し、T字路に突き当たると、正面が嵐山琥珀堂です。嵐山琥珀堂に突き当たったら左折し、よーじやカフェ嵯峨嵐山店の前を通り過ぎて、嵯峨豆腐玉忠のある角を右折します。

竹林の小径の入り口付近の地図は、上の図のようになっています。

★印のあたりから、急に竹林があらわれる形になっていますので、すぐにわかりますよ!

嵯峨嵐山駅から竹林の小径の入り口まで、所要時間は10分ほどです。




竹林の小径から渡月橋への行き方

竹林の小径から渡月橋へは、およそ10分の徒歩圏内です。

道もややこしいことはなく、竹林の小径から渡月橋へ向かうなら、竹林の小径を東へ抜けて「甘味処にしかわ」に突き当たるT字路を右折すれば、直進5分で渡月橋へ到着します。

逆に、渡月橋から竹林の小径へ向かう場合は、右側に「甘味処にしかわ」、左前に「嵯峨豆腐 三忠」のある角を左折し、直進1分で、さきほど上でご紹介した竹林の小径の入り口です。

竹林の小径の歴史は謎に包まれている!

竹林の小径については、誰がいつ、どのように竹林として整備したものなのか、そもそもが自然の状態で竹林だったのか、ハッキリとしたことはわかっていません。

嵯峨嵐山は古くから、引退した皇族や、隠居した身分の高い人が住まいを営んでいました。言わば、高級住宅地として整備されていた地域です。

そのため、竹林の小径についても「平安時代の姿をそのまま留めているのではないか」と考えられています。

特に竹林の小径のスタート地点に近い野宮神社は、推定創建809年(大同4年)と古く、794うぐいす平安京の造営後、すぐに創建されたと見られます。

その後、天龍寺や大河内山荘に抜ける通路として整備された可能性はあれど、1から竹林が作られた形跡はないため、野宮神社創建当時から周辺には竹林があった、竹林の小径は平安時代の姿をそのまま残し、現代の私たちに当時の光景を見せてくれている……という見方が有力です。

竹林の小径に生えている竹の種類は?

竹林の小径に生えている竹の種類は、ほとんどが孟宗竹(モウソウチク)です。

孟宗竹は、日本に生えている竹の中でも最も大型で、草丈は最大25mにも及びます。

原産地は中国の江南地方で、パンダも孟宗竹を食べます。

また、一部に真竹(マダケ)も生えています。真竹も、10~20mに成長する、かなり大きな品種の竹で、こちらは日本原産、あるいはかなり古い段階で中国から持ち込まれたものと考える説が濃厚です。

孟宗竹が日本に渡来したのは、801年(延暦20年)とも、1228年(安貞2年)とも言われています。いずれも仏教僧によって持ち込まれたと伝えられていますが、これが日本で広まったのは江戸時代、元文年間(1736年~1741年)以降であることもわかっています。

竹林の小径の竹は、現在孟宗竹が優勢ですが、過去には真竹の林だった……のかもしれません!?

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