秋は紅葉、春には桜……そんな素晴らしい京都の景色を堪能するなら、おすすめのスポットが「嵐山公園展望台」です。
今回は、嵐山公園の高台に位置する嵐山公園展望台について、その景色と魅力をご紹介致します。
京都の嵐山公園展望台はドコにあるの?
嵐山公園展望台は、嵐山公園の中でも「亀山地区」と呼ばれる小高い丘の上にあります。
嵐山公園は渡月橋のたもとに広がる「臨川寺地区」と「中之島地区」、さらに渡月橋から少し西側に離れた場所にある「亀山地区」の3エリアに分かれています。
嵐山公園と、嵐山公園亀山地区へのアクセスは、当サイト
嵐山公園の見どころっ!「亀山地区と中ノ島地区どう違う?」アクセス(行き方)・竹林からポケモンまで
に詳しくご紹介していますので、ご参照ください。
亀山公園とも呼ばれている
嵐山公園亀山地区は、地元の人などには「亀山公園」と呼ばれています。
これは、公園の敷地内に亀山天皇の火葬塚があることにちなんだ通称です。正確には、嵐山公園亀山地区の中に「三天皇火葬塚」と呼ばれる場所が存在していて、ここが「後嵯峨天皇・亀山天皇・後伏見天皇」の3人の天皇を火葬した場所であるとして宮内庁に管理されています。
展望台は北西側にある
嵐山公園亀山地区の中でも、展望台は最も北西側に位置しています。
ここはすぐ眼下に桂川が流れているように見える場所ですので、眺望も良く、左側に嵐山、右側に小倉山を一望することができます。
嵐山公園展望台の住所とお問い合わせ先
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
- TEL:075-701-0101(京都府京都土木事務所)
嵐山公園入り口から展望台への行き方(アクセス)
嵐山公園亀山地区へは、南側からも北側からもアクセスできます。特に、南側には渡月橋があり、嵐山公園中之島地区がありますので、中之島地区から桂川沿いに北上し、亀山地区を訪れる人は多いでしょう。
嵐山公園中之島地区から亀山地区へは、徒歩10分ほどです。
中之島地区から渡月橋を渡り左折し、桂川に沿って北西へ向かうと、10分ほどで亀山地区の入り口が見えてきます。
ここは右手に向かって上りの階段になっています。緩やかな石段を上りきると左右2手の分かれ道となっていますので、展望台への近道なら左側へ進みましょう。
この道は、桂川に沿って嵐山公園亀山地区を北西側へ上る道になっています。途中までは桂川が見えていますが、途中からは雑木林の中に踏み込んでいきます。
10分から15分ほど、石段を上りきったら左へ。丸太を2つに割ったベンチがいくつも並んだ広い空間が、嵐山公園展望台です。
嵐山公園展望台からは何が見えるのかな?
それでは、ここからは嵐山公園展望台から見える絶景をご案内してまいりましょう。
嵐山&小倉山の大パノラマと保津峡
嵐山公園展望台から見えるもので、最も特徴的なのは、保津峡です。
保津峡は「保津川下り」と呼ばれるライン下りで有名で、特に川幅の狭い上流域ではかなりのスリルを味わえる川下りアトラクションとなっています。
そんな保津川下りの船は、保津川上流から渡月橋のたもとの船着き場まで運行していますので、嵐山公園展望台からも保津川下りの優雅な様子を眺めることができます。高みの見物♪おっほほほ
また、保津峡と言うだけあって川を挟みV字に谷が切り立っている景色も絶景。
嵐山公園展望台から見た場合、川よりも右側が小倉山、左側は嵐山と呼ばれるエリアです。むろん観光地としては総称で「嵐山エリア」と呼ばれていますが、嵐山の観光地として名高い天龍寺も、実は小倉山のふもとに展開する寺院というわけです。
春は嵐山&小倉山の桜が満開に
春の京都といえば、桜爛漫のピンク色のオーラあはん♥を期待している人は多いかと思いますが、その桜の名所として名高いのがやはり嵐山です。
保津峡を挟んで左右に桜が咲き誇る姿を見られるのは、嵐山公園展望台ならではの景色。
また展望台ということで視界を邪魔することが何もなく、平安貴族もおそらく楽しんだであろう京都の景色を、そのまま視界やカメラにおさめることができます。
嵐山、天龍寺のお花見情報は当サイトでも
天龍寺のお花見情報「桜の種類・見頃(開花時期)・混雑状況(混雑回避)」など
にて詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
秋は紅葉の名所の「絶対的穴場」!
秋にはもちろん、嵐山の紅葉が全力を挙げてあなたをお迎えします。
さらさらと流れる桂川の流れに、紅の彩りが目にも美しく、紅葉狩りの人は多いはずなのに、どこか秋の寂しさを感じさせる名エリアです。
そもそも京都は、紅葉の季節どこもかしこも大混雑……と思われがちですが、この嵐山公園展望台は地元の人にも「紅葉狩りの穴場」と言われている場所で、空間が広い割には人が集まらない、ゆっくりと紅葉鑑賞をすることのできるおすすめの場所!
紅葉の季節に京都、嵐山を訪れるなら、もちろん天龍寺もおすすめではありますが、ぜひ嵐山公園展望台まで足を伸ばしてみると、絶景を満喫できるでしょう。
北側から大河内山荘、竹林の小径、天龍寺へ抜けよう
嵐山公園展望台から北東方面へ進むと、大河内山荘や竹林の小径、天龍寺へと抜ける道があります。
嵐山公園展望台は公園の中でも高台にありますので、帰り道は坂を下る形となりますが、散策をしながら京都の魅力を満喫できるルートですので、非常におすすめです。
また、記事前半では渡月橋方面から嵐山公園展望台へと向かう道をご案内しましたが、反対に天龍寺、竹林の小径の観光を終えて、北側から嵐山公園亀山地区に入り、嵐山公園展望台を訪れ、その後渡月橋方面へ抜ける……というコースも大変良いコースです。
寺院やお店ばかりに気を取られていると、つい嵐山公園展望台は通り過ぎてしまいがちになりますが、紅葉や桜の季節を中心に、京都嵐山を満喫できるスポットの1つとしてぜひコースに取り入れてみてくださいね。