京都観光といえば桜や紅葉を楽しみにしている方は多いはずですが、中でも世界遺産に登録されている天龍寺庭園での紅葉狩りは飛び抜けておすすめです。
今回は、天龍寺と天龍寺周辺のライトアップしているおすすめ紅葉スポットを、完全ガイドでご案内致します。
デートに、女子旅に、ご夫婦で……すてきな京都嵐山、天龍寺の紅葉狩りをお楽しみ下さい。
【2023年】の天龍寺周辺の紅葉の見頃はいつ?
天龍寺やその周辺、嵐山の紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬です。
早い頃で11月上旬には、天龍寺やその周辺の嵐山が黄色く色づき始めます。11月上旬という時期は、天龍寺周辺のさまざまな観光スポットに比べてやや早いと言われています。
その理由としては、天龍寺は海抜40mで、嵐山(山頂標高382m)などに比べれば低い、ということが挙げられるでしょう。
天龍寺にも近く、やはり紅葉の名所と言われる常寂光寺などは海抜77m。嵐山公園亀山地区の嵐山公園展望台が86m、大河内山荘がこれに近く85mとなっていますので、こうして見ると天龍寺の海抜がひときわ低いことがわかります。
通常なら、海抜が高いほうが紅葉の始まりが早いはずですが、京都は盆地で、天龍寺は小倉山の裾野にあたる部分です。
紅葉が始まるためには、
- 最低気温8℃以下で色づきが始まる
- 昼夜の気温差が大きく、適度な紫外線と湿度がある
といった条件があり、特にこの「昼夜の気温差」や「紫外線」という部分においては、木々が鬱蒼と茂る山中に比べて、適度に開け、盆地で昼夜の気温差が大きく、紫外線の恩恵を充分に受けられる天龍寺エリアは紅葉が早まっている可能性があると考えられるでしょう。
そんな天龍寺の紅葉は、毎年11月5日~10日に「色づき始め」、11月15日頃に「見頃」となっています。
小倉山はそれよりも少し後、11月中旬に色づき始め、11月下旬に見頃を迎え、12月でもまだ天龍寺周辺の山々では、紅葉の木々を見ることができます。
天龍寺では秋の特別参拝あり!夜間拝観、ライトアップはある?
天龍寺では、紅葉の季節に毎年、秋の特別参拝を行っています。
これは、天龍寺の法堂(はっとう)の天井に描かれている雲龍図を毎日公開(有料)している期間ということになります。
法堂と雲龍図は、通常は土曜、日曜、祝日のみの参拝です。
しかし、春と夏と秋にそれぞれ特別参拝期間が設けられ、紅葉の季節は秋の特別参拝期間にあたります。
※天龍寺では、夜間の特別拝観と夜間ライトアップは行われていません。
天龍寺の法堂と雲龍図については、当サイトの
【天龍寺法堂の雲龍図】公開期間や料金と見どころ(歴史&作者の意図&大きさ)を….今知りたぃの❓
にて詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
天龍寺の紅葉おすすめ鑑賞場所・撮影スポットはココ!
曹源池庭園
天龍寺が世界遺産に登録されているのは、天龍寺の庭園、曹源池庭園があるからです。
曹源池庭園は天龍寺開山の夢窓疎石が作り上げた禅庭で、作庭当時の姿をほとんどそのまま留めている、歴史的価値の高い庭園。
庭園の中の紅葉の木だけではなく、曹源池庭園は借景なので、背後に広がる小倉山の紅葉も庭園の一部として楽しむことができます。
室町時代とあまり変わっていないと言われる紅葉を見られるチャンスは、もしかして京都の中ではここだけ(かも)!
望京の丘
望京の丘は、曹源池庭園の一番奥に位置する小高い丘で、京都市内を一望することができます。
この場所は奥まっていることもあり、早朝の時間帯でなくても人があまり上らず、比較的空いていて、紅葉を満喫できる穴場的スポットです。
眺めが良いので、天龍寺エリアの紅葉だけではなく、京都市内に点在する紅葉も見ることができて一石二鳥!
書院の先の渡り廊下から観られる紅葉
天龍寺の諸堂参拝を行うと、大方丈の内部を見学した後、書院(小方丈)から多宝殿へと、天龍寺の中を移動することができる。
書院から多宝殿へは、長い渡り廊下を歩くことになりますが、この渡り廊下から外を見ることができ、祥雲閣(しょううんかく)、甘雨亭(かんうてい)といったわびさびの効いた茶室が紅葉の中にたたずむのが見られる。
渡り廊下からの景色は、夏場などは緑が鮮やかで美しいものですが、紅葉の季節は緑の中にちらほらと紅が混じり、秋は寂しき、ここに極まれりといったところだろぅか。オホっ
もちろん諸堂参拝の大方丈から見られる曹源池庭園もひとしお美しいものですので、天龍寺を訪れたらぜひ、諸堂参拝も含め天龍寺の紅葉を満喫できることでしょう。
塔頭が軒を連ねる参道沿いの紅葉
天龍寺の表玄関ともなる嵐電嵐山駅前の通り(県道29号線)から、天龍寺境内へ入ると左右に支院が軒を連ねる参道が出現する。
この参道沿いにも秋になると紅葉する木々が植樹されている。
距離は300メートル近くあり、秋口になれば紅葉のアーチを観覧しながら境内の庭園へと誘われる。
天龍寺境内の紅葉はこの参道からすでに始まっていると言っても過言ではないのだ。
紅葉を楽しんだ後は期間限定頒布の「開運 紅葉鈴」をお忘れなく!
天龍寺では紅葉期間に限定して「開運紅葉鈴」というお守りを頒布している。
このお守りは天龍寺にて常時頒布されている桜守りと同系統のお守りになる。
具体的に言うと、桜守りは桜花を散らして球形を創造しているが、紅葉鈴はモミジを散らして球形を創造している。
中には鈴が入っており、振るとコロコロとした鈴音が響き渡る様を味わえる。
- サイズ:直径約2㎝
- 仕様:天龍寺の刻印入り
- ご利益:開運招福
- 頒布期間:10月頃〜12月末日まで(売り切り)
- 頒布個数:1000個〜2000個(参拝客の状況を見て判断とのこと)
夜間ライトアップなら天龍寺塔頭「宝厳院」へ!
天龍寺には、塔頭(たっちゅう。付属寺院のこと)がいくつもありますが、このうち「宝厳院」では夜間の特別拝観を行っています。
宝厳院の境内は毎年、春と秋に境内を公開しており、公開月が決まっている。常時拝観は不可。
2022年度の例では、春の公開期間が3月より6月末までの予定。そこから一旦、期間を空けて次の秋の公開期間は10月より12月半ば過ぎまで。
春は昼間のみの公開で夜間特別拝観はなし。秋は昼間と夜間特別拝観の2部制(一時退場必要)。
【2022年】宝厳院のライトアップ日程と開催の有無
宝厳院は春・秋の期間を限定して拝観を行っており、2022年も春・秋の特別拝観を行う予定です。
例年通り、3月中旬~6月末、10月上旬~12月上旬(夜間拝観11月中旬~12月上旬)の日程を予定しているとのこと。
あくまでも予定なので、開催が近づけば、宝厳院公式ホームページにて案内がある。
なお「嵐山花灯路」の終了に伴い、花灯路期間に嵐山駅周辺で実施されていた寺社や施設の夜間拝観(ライトアップ)は終了の運びとなる。
しかしながら、宝厳院は独自でライトアップイベントを実施されているため、引き続き2022年度も「秋の夜間特別拝観」(ライトアップ)を通年通り、開催する予定です。
【参考】2021年の宝厳院・夜間特別拝観(ライトアップ)の実施期間
- 2021年12月10日(金)~12月19日(日)
※嵐山花灯路と同時期開催。(嵐山花灯路は2021年をもって終了。宝厳院のライトアップは独自で開催されているため継続の予定)
※2020年度は2020/11/9(月)〜12/6(日) 17:30〜20:30(20:15受付終了)の日程で開催された。
拝観できる時間
午後5時~午後8時30分閉門 (受付終了 午後8時)
本堂と庭園の拝観にはそれぞれ拝観料が必要です。
拝観料金(庭園)
- 庭園「獅子吼(ししく)の庭」夜間公開:大人600円 小中学生300円
- 宝厳院本堂特別公開:大人500円・小中学生300円
宝厳院の場所とオススメの観光ルート
天龍寺と宝厳院の位置関係は、下の地図のようになっています。
見てのとおり位置関係は非常に近いですが、行き方は上の地図の下方「嵐山羅漢」と青字で書かれている向かい側に、宝厳院の入口があり、ここから入る。(嵐山花灯路期間中は交通整理のため順路が決められているの要注意)
日常的には非公開の寺院ですが、春と秋に特別拝観が行われ、紅葉の季節は秋の特別参拝期間にあたります。
紅葉のライトアップは17:30~ですので、天龍寺の特別拝観の時間からは少し後となっています。
そのため、天龍寺には早朝参拝、もしくは昼間のうちに訪れておき、宝厳院のライトアップを見たい場合は、17:30を目指して天龍寺エリアに戻ってくる形がおすすめ。
宝厳院INFO
こちらのページでご紹介する内容は変更になっている場合がありますので、最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。
紅葉狩り&混雑回避なら天龍寺の早朝参拝がおすすめ
天龍寺は京都が誇る世界遺産の庭園、曹源池庭園を擁しています。
この、曹源池庭園の世界遺産レベルの紅葉を見ようと、紅葉の期間には、渋谷のスクランブル交差点に近いイメージで人が殺到します。
混雑を回避するために、天龍寺で行われている早朝参拝をうまく利用しましょう。
早朝参拝は開門が1時間早く7:30になる!
この時間帯は多くの人が、まだホテルのベッドの中でウニャウニャしていたり、朝のおいしい京都ブッフェを満喫して太ったりしている時間帯ですので、天龍寺の曹源池庭園といえども人が少なく、圧倒的に楽に、そして美しく、雅に紅葉を鑑賞することができてしまいます。
早朝参拝の期間は、例年11月2週目の末頃の土曜日(1週目のことも)から、11月末もしくは12月初頭頃の日曜日にかけてです。
本年のスケジュールは公式サイトで確認してみましょう。
もちろん、早朝参拝の期間外であっても、開門後すぐに参拝を行うことは混雑回避したい人にとっては必須です。
通常8:30の開門のすぐ後であれば、曹源池庭園ばかりか、人混み……もとい平安朝そのままの美しい光景で有名な竹林の小径であっても人が少なく、美しいあなたの写真が撮影できることも多々あります。
天龍寺に近いホテルを取るのがおすすめ!
早朝参拝に効率良く訪れるために、天龍寺近くのホテルを取るのが圧倒的なおすすめです。
なぜなら、朝起きて、軽く身支度をし、まず天龍寺の早朝参拝を済ませて、その後ホテルに戻りゆっくりとホテルの朝食をいただくことも可能だからです。
ホテルの朝食は、一般的に9時か10時頃まで対応しています。7:30の開門にあわせて天龍寺に入り、曹源池庭園を一周して8:30か9:00頃までにホテルに戻れば、ここから朝食を堪能したり、チェックアウトして観光に出直すことも可能でしょう。
ただし、ホテルの朝食対応時間に関しては、宿泊プランによって異なる場合もありますので、くれぐれも事前にご自身でご確認くださいね。
天龍寺と嵐山周辺のおすすめホテル・旅館等は、当サイトの下記の記事でも詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
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