天龍寺「小方丈」

スポンサードリンク

天龍寺「小方丈」

読み方

てんりゅうじ しょうほうじょう

建築年

1899年(明治32年)

建築様式(造り)

建物:入母屋造

屋根:浅瓦葺

その他の特徴:南面の建物で、南側に曹源池庭園を見ることができる。大方丈とは棟続き。

参拝料


庭園+諸堂参拝料が必要です。

  • 庭園参拝:高校生以上500円/小中学生300円/未就学児無料
  • 諸堂参拝:小学生以上300円/未就学児無料

天龍寺の小方丈ってドコにある建物?

天龍寺の方丈は、大方丈が圧倒的に有名なため、「小方丈ってどこなの?」という疑問が生じがちです。

しかし、大方丈の建物を見ているとき、大体は小方丈の建物も視界に入っているはず。

曹源池庭園から見て、池の正面に大きな建物、大方丈が見えますが、大方丈から左手につながるやや小さめの建物が、天龍寺の小方丈です。




天龍寺の小方丈って何をするところ?

天龍寺の小方丈は書院になっています。

書院とは、本来、和室において、床の間脇の障子で仕切った小さなスペースのことを言います。書院という文字のとおり、読み書きをするための、いわば書斎の機能を持った空間です。

天龍寺の小方丈はかなり広く、たくさんの部屋が2列に並ぶ間取りになっています。

ここで来客を迎えたり、接待、行事、法要などが行われます。

天龍寺小方丈の見どころは?

天龍寺では、法堂と大方丈が東面……つまり東側に正面のある造りとなっています。

これに対して、小方丈は南面、南側に正面があります。そして、正面となる南側に、有名な曹源池庭園が広がっている形です。

そもそも、曹源池庭園自体が、建物の中から眺めることを目的としている庭園ですので、小方丈の中からじっくりと曹源池庭園を眺めてみましょう。

縁側近くに立って、視界の中すべてに庭園を収めるのも良いですが、座敷の中から、屋根や柱、障子に切り取られた庭園を眺めることで、「はぁ~和やわぁ」とばかりの、日本ならではの雰囲気を味わうことができます。

この雰囲気を、難しい言葉で「庭屋一体(ていおくいったい)」と呼ぶのです。

写真を撮影するなら、建物の中から、建物の床(畳)や屋根がフレームインしたアングルで、庭園の写真を撮影しておくのがおすすめです。

庭から見た庭の印象と、建物の中から見た庭の印象の違いを比べるのも面白いでしょう。

 

天龍寺小方丈最奥は多宝殿へと続く廊下になっている!

天龍寺の諸堂参拝は、庫裏から入り、大方丈・小方丈を通過して、小方丈の奥から多宝殿に向かって廊下を歩くことになります。

小方丈の一番奥には、この多宝殿へと向かう廊下があります。

この廊下からも、美しい庭園や、天龍寺の境内にある、諸堂参拝では中を見ることのできない「祥雲閣」「甘雨亭」といった建物が見られますので、小方丈を出るときには「この廊下にも見どころがあるぞ!」としっかり身構えていきましょう。

なおこの廊下から多宝殿へと向かう時は、左後ろ側に曹源池庭園、右前側に祥雲閣・甘雨亭という位置関係となります。

曹源池庭園は、この廊下からはほとんど見られません。多宝殿へ上がった後は、小方丈へ戻ってくる形になりますので、見逃したところは戻ってきた時にもう1度、しっかりご覧になってくださいね。

スポンサードリンク -Sponsored Link-


当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。