【天龍寺法堂の雲龍図】公開期間(2023年日程)や料金と見どころ(歴史&作者の意図&大きさ)を….今知りたぃの❓

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天龍寺法堂の雲龍図の歴史

雲龍図は、1899年(明治32年)、鈴木松年によって天龍寺法堂の鏡天井に描かれた龍の絵でした。

1997年(平成9年)、法堂移築100年を記念して、また夢窓国師650年遠諱記念事業の一環として、加山又造画伯が新しい雲龍図を制作しました。

現在法堂の天井に見ることのできる雲龍図は1997年の新しいものです。

加山又造画伯が70歳の時に描かれ、その後2003年に文化勲章を受章。翌2006年に76歳で逝去されました。

古いものは損傷が激しかったため、現在では一部が天龍寺にて保管されているのみです。毎年2月、明治期の古い雲龍図が大方丈で一般公開されているので、こちらも見どころの1つです。

雲龍図(法堂天井)の大きさ

  • 縦:10.6m
  • 横:12.6m
  • 雲龍図直径:9m




雲龍図の制作過程

  1. 厚さ3cmのヒノキ板を159枚張り合わせる
  2. 全面に漆を塗る
  3. 漆の上に白土を塗る
  4. 直接、墨色で彩色を行う

天龍寺法堂の雲龍図の特徴

画像は天龍寺公式インスタグラムより

天龍寺法堂の雲龍図は五本指!指の数が「5」の理由とは

龍とは古代の日本において「天皇」を象徴する存在でした。

これは、古代の中国社会において、龍が「皇帝」を象徴するものだ……という概念が、日本に渡来し、染みついたものです。

天龍寺は寺の名前に「龍」の文字があるため、寺紋も「雨龍」になっているなど、龍と様々なご縁のつながる寺院です。

雲龍図もその1つですが、天龍寺法堂の新しい雲龍図には1つ注目すべき特徴があります。

それは、雲龍図の龍が、5本の指爪を持っている龍だということ!

実は、古代「皇帝」や「天皇」をあらわすとされた龍は、「5本指の龍」のみでした。

ひとくちに「龍」と言ってもいくつかの階級があり、その中でも最高位の龍は指や爪が5本あると言われていたのです。

したがって、天皇の所持品など、帝に関係するものには5本指の龍が描かれることがありましたが、そうでない場合に5本指の龍を図案化することは、長い間実質的な御法度でした。

天龍寺の寺紋「雨龍」は、爪の数がわからない程度の下位の龍を図案化したものです。

また先代、明治期に描かれた天龍寺法堂の雲龍図は3本でした。

このように、龍を図案化する場合は、天皇家に敬意を表して「5本指の龍」を描くことは避ける、というのが歴史の不文律だったのです。

そこで、平成に入って新たに雲龍図を作成することになった際、もはや時代錯誤の踏襲は避けるということで、あえて5本指の龍が描かれました。

天龍寺法堂の雲龍図は八方睨みの龍!

天龍寺法堂の天井の雲龍図は、「八方睨みの龍」として知られています。

これは、法堂の天井画の下なら、どの位置から見ても、龍がこちらを見ているように見える……という不思議な絵。

普通なら、目線をやっている方向が決められていて、その他の方向から見れば龍とは目が合わないはずですが、「八方睨みの龍」の場合は部屋のどこにいても、上から見られている視線を感じてしまいます。

人間の目の錯覚を上手に利用した「八方睨みの龍」は天龍寺だけではなく、妙心寺など全国に見られます。

天龍寺法堂・雲龍図の2024年度の公開日程(期間)・公開時間など

雲龍図は「特別公開期間」以外は土曜日・日曜日・祝日しか公開が行われていませんので、注意して訪れましょう。

雲龍図の通年公開期間

公開日 公開時間
備考
土曜日・日曜日・祝日 09時~16時30分閉門 [受付終了16時20分] 春夏秋の特別参拝期間は毎日公開
行事等により参拝不可日あり
雲龍図(法堂)参拝休止日   2024年10月28日(終日)・29日(終日)・30日(14時より公開予定)
※12月31日~2023年1月2日 など

雲龍図の特別公開期間

期間 公開時間
2023年(令和五年)
3月4日(土) ~ 7月17日(月・祝日)
09時~16時30分閉門 [受付終了16時20分]
2023年(令和五年)
8月5日(土) ~ 8月16日(水)
2023年(令和五年)
9月9日(土) ~ 12月3日(日)

上記の期間以外は土曜・日曜・祝日のみの公開となる。




天龍寺法堂・雲龍図の拝観料・拝観時間

公開時間

9時 ~ 16時30分閉門 [受付終了16時20分]

法堂および雲龍図の参拝休止日(2022年)

  • 2022年12月31日~2023年1月2日 など
  • 12月31日~2023年1月2日

臨時で参拝休止が行われることがあります。

参拝料金

小学生以上1人500円(庭園・諸堂参拝料は別途要)
※未就学児は無料

雲龍図公開場所or参拝受付場所など

  • 公開場所:法堂(はっとう)
  • 参拝受付場所:法堂受付(法堂西側)

こちらのページでご紹介する内容は変更になっている場合がありますので、最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

天龍寺法堂の龍に見つめられて厄落としと開運を!

龍は高貴な生き物です。

龍神信仰においては、龍は水の神とされ、水の気に左右される金運を司ると言われてきました。

また風水では、悪い運を追い出し、良い運をもたらす気脈のことを「龍脈」と呼びます。

様々な角度から見て龍はあなたに最強の開運パワーをもたらしてくれるスーパー架空アニマルなのです。ワッハッハー

天龍寺法堂の雲龍図も、眼力鋭く、悪運を退けようという意気に満ち満ちています。

ぜひ500円ケチったりせず、法堂の雲龍図から大きなインスピレーションを受けてみてください。

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